古来山河の秀でたる 国は偉人のある習い
本日のタイトルは、先日地球に帰還した油井亀美也宇宙飛行士も
宇宙で口ずさんだという、長野県歌「信濃の国」の一節ですが、
県歌信濃の国に登場する、佐久間象山を始め、
古来から偉人を輩出する長野県と同様、
お隣の山岳県、山梨県も同じことが当てはまりそうという話題です。
しばらく前のこと、うちの奥さんが山梨の実家に帰省した際に、
こんな所に行ってみました。
立派な長屋門ですね。
正面に廻ってみると、看板が読めますでしょうか。
左手に、根津記念館と看板が掛かっています。
ここは何かというと、日清製粉や富国生命、そして東武鉄道など数多くの企業を育て上げた
実業家、初代根津嘉一郎氏の生家跡で、山梨市にあります。
根津家はそもそも油屋の屋号をもち、質屋や米穀などを扱う豪商。
旧青梅街道に沿った、非常に大きな敷地に、今でも立派な屋敷が残されています。
また、青山荘と呼ばれる根津家の迎賓館も復原。
庭園には、富士山を背景に大磯の別邸から移植したという立派な松が植えられており、
見事な数寄屋造りの座敷から、この素晴らしい庭が見られるようになっています。
後ろの電線がなければ、もっと素晴らしかったでしょうに。
茶人としてだけではなく、優れた審美眼を持つ美術愛好家でもあり、
収集した美術品は現在乃木坂の根津美術館に収蔵されています。
経営者としてだけでなく、趣味人としても一流の方だったことが、よくわかります。
母屋の2階には、東武鉄道本社で使っていたという社長用机を展示。
こちらは意外に質素なもの。
のちに鉄道王とまで呼ばれた初代根津嘉一郎氏は、
「社会から得た利益は社会に還元する義務がある」という考えから、
根津育英会を設立。武蔵大学や武蔵高校・中学を設立したほか、
山梨県のすべての小学校にピアノを贈呈。
記念館内には、そのピアノも展示されていました。
こちらは、同様に学校に寄贈されたというオルガン。
記念館内にはその業績を紹介するコーナーもあるのですが、
それを見ると、山梨県は長野を上回る偉人の宝庫であることがよくわかります。
軽井沢の開発にも携わった実業家の雨宮敬次郎、
阪急電鉄創設者の小林一三、現在の銀座線である東京地下鉄道の創立者早川徳次などは
いずれも鉄道で財をなしました。
また東京電力の前身の一つである東京電燈創業者の若尾逸平は山梨を代表する実業家。
明治から昭和初期にかけては、電力、鉄道というのが当時の最新ベンチャーでしたが、
そのかなりの部分をになったのが山梨県出身者だったことになります。
まさに、「古来山河の秀でたる 国は偉人のある習い」に他なりません。
ちなみに、ここ山梨市は最近では作家の林真理子さんと
花子とアンでブレイクしたマキタスポーツさんの出身地でもあります。
狭い地域なのに、有名人輩出力がなかなか強力です。
もう1カ月もすると、この辺りは桃の花が咲き乱れ、
文字通りの桃源郷となります。
機会があったら、是非行ってみてください。
なかなか面白い施設でした。
次の目標、250万アクセスに向けて、
本日も盛大にポチッと、よろしくお願いいたします!
宇宙で口ずさんだという、長野県歌「信濃の国」の一節ですが、
県歌信濃の国に登場する、佐久間象山を始め、
古来から偉人を輩出する長野県と同様、
お隣の山岳県、山梨県も同じことが当てはまりそうという話題です。
しばらく前のこと、うちの奥さんが山梨の実家に帰省した際に、
こんな所に行ってみました。
立派な長屋門ですね。
正面に廻ってみると、看板が読めますでしょうか。
左手に、根津記念館と看板が掛かっています。
ここは何かというと、日清製粉や富国生命、そして東武鉄道など数多くの企業を育て上げた
実業家、初代根津嘉一郎氏の生家跡で、山梨市にあります。
根津家はそもそも油屋の屋号をもち、質屋や米穀などを扱う豪商。
旧青梅街道に沿った、非常に大きな敷地に、今でも立派な屋敷が残されています。
また、青山荘と呼ばれる根津家の迎賓館も復原。
庭園には、富士山を背景に大磯の別邸から移植したという立派な松が植えられており、
見事な数寄屋造りの座敷から、この素晴らしい庭が見られるようになっています。
後ろの電線がなければ、もっと素晴らしかったでしょうに。
茶人としてだけではなく、優れた審美眼を持つ美術愛好家でもあり、
収集した美術品は現在乃木坂の根津美術館に収蔵されています。
経営者としてだけでなく、趣味人としても一流の方だったことが、よくわかります。
母屋の2階には、東武鉄道本社で使っていたという社長用机を展示。
こちらは意外に質素なもの。
のちに鉄道王とまで呼ばれた初代根津嘉一郎氏は、
「社会から得た利益は社会に還元する義務がある」という考えから、
根津育英会を設立。武蔵大学や武蔵高校・中学を設立したほか、
山梨県のすべての小学校にピアノを贈呈。
記念館内には、そのピアノも展示されていました。
こちらは、同様に学校に寄贈されたというオルガン。
記念館内にはその業績を紹介するコーナーもあるのですが、
それを見ると、山梨県は長野を上回る偉人の宝庫であることがよくわかります。
軽井沢の開発にも携わった実業家の雨宮敬次郎、
阪急電鉄創設者の小林一三、現在の銀座線である東京地下鉄道の創立者早川徳次などは
いずれも鉄道で財をなしました。
また東京電力の前身の一つである東京電燈創業者の若尾逸平は山梨を代表する実業家。
明治から昭和初期にかけては、電力、鉄道というのが当時の最新ベンチャーでしたが、
そのかなりの部分をになったのが山梨県出身者だったことになります。
まさに、「古来山河の秀でたる 国は偉人のある習い」に他なりません。
ちなみに、ここ山梨市は最近では作家の林真理子さんと
花子とアンでブレイクしたマキタスポーツさんの出身地でもあります。
狭い地域なのに、有名人輩出力がなかなか強力です。
もう1カ月もすると、この辺りは桃の花が咲き乱れ、
文字通りの桃源郷となります。
機会があったら、是非行ってみてください。
なかなか面白い施設でした。
次の目標、250万アクセスに向けて、
本日も盛大にポチッと、よろしくお願いいたします!
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