セイジ・オザワ松本フェスティバルのスクリーンコンサート
先週に続き、日曜日も松本に行ってきました。
先日もちょろっと書きましたが、
セイジ・オザワ松本フェスティバルのオーケストラコンサートBプログラムの
スクリーンコンサートに応募してみたら、なんと当たってしまったのです!

今年のオーケストラコンサートBプログラムは、
オールジョン・ウィリアムズプログラム。
しかも、ジョン・ウィリアムズ本人が30年ぶりに来日して、
指揮をするというのです!
なので、セイジ・オザワ松本フェスティバルのチケットとしては
異例の全面抽選制。
もちろん応募しましたが、あえなくはずれてしまいました。
聞くところによると、なんと14倍だったそうです。
そりゃ当たらないですよね。
先日もご紹介したとおり、Aプログラムは無事チケットを確保できたので、
まあ、仕方がないやとあきらめていたのですが、
急遽スクリーンコンサートを開催するというので、
それでも良いから、と応募したら、めでたく当選したのでした。
何でも応募してみるものです。
で、10時半開場だというので、我が家を8時半に出発。
無事10時過ぎに会場に到着しました。
ちなみに会場は、今までのキッセイ文化ホールではなく、
まつもと市民芸術館。
ここは演劇での利用が多くて、あまり縁がなくて
一度も行ったことがなかったのですが、
7月の日本経済新聞の私の履歴書を執筆していた
建築家の伊東豊雄さんの設計。
このまつもと市民芸術館の話も出ていたので、
是非入ってみたいと思っていました。
その意味でも、当たって良かったです。
前は何度か通っていて、変わった建物だなぁと思っていたのですが、
内部もなかなか斬新です。
私の履歴書にも出ていましたが、入口を入ると、
曲線になった緩やかなスロープが続いています。

そして、メインホールは馬蹄形で、4層のバルコニー席が
ぐるっと取り囲む作り。

キャパも大きくて、1800名も入るそうです。

しかし、松本市はすごいですね。
キッセイ文化ホールの他に、この市民芸術館、
そしてセイジ・オザワ松本フェスティバルの演奏会の会場でもある
ハーモニーホールという、パイプオルガン完備の音楽専用ホールもあります。
松本市を表す言葉に「岳都」「学都」そして「楽都」というのがありますが、
さすがは楽都の名にふさわしい充実ぶりです。
で、スクリーンコンサートですが、
土曜日に開催されたBプログラムを、休憩時間を切ったぐらいで
カーテンコールまでほぼノーカットで演奏。
先日のAプログラムは後半合唱団が入っていたのですが、
ジョン・ウィリアムズの作品は、いずれも4巻編成の大規模な作品なので、
Aプログラムで合唱団が入っていた場所までぎっしりと団員が並んでいます。
プログラムは、前半がAプログラムを指揮したドゥネーブの指揮で
後半がジョン・ウィリアムズの指揮。
1曲目は、天皇陛下と皇后陛下ご成婚を記念して作曲された
雅の鐘からスタート。
その後、遙かなる大地への組曲、E.Tなど、
おなじみの曲が続きますが、
ジョン・ウィリアムズの作品はとにかくオーケストラが良く鳴る作品が多い。
E.Tは以前自分でも演奏した経験がありますが、
どの曲も、金管楽器がフル回転。
金管経験者なら、良くお分かりかと思いますが、
途中から唇がプルプルしそうな曲ばかりです。
知人はアンメルツをあごやほほに塗りながら演奏していました。
高音域や細かい旋律を吹いたりすると、
口の周りが結構筋肉痛になるんですよ。
今回、スクリーンコンサートで結構演奏者の方がアップで映っていることもあって
さしものSKOのヴィルトーゾ軍団の方々も、結構大変そうでした。
でも、そこはさすがにSKO。
輝かしい管楽器と、重厚な弦楽器によるE.Tのテーマは最高でした。
本番では休憩が入ったそうですが、
スクリーンコンサートでは続けざまに後半へ。
いよいよジョン・ウィリアムズの登場です。
子供の頃から知っている作曲家なので、
いったい何歳なのかと思ったら、なんと91歳だそうです。
欧米人としては、ずいぶんご長寿ですね。
足元は少し危うげでしたが、矍鑠とした指揮ぶり。
往年の朝比奈隆さんを見るようです。
スーパーマンのテーマに始まり、ハリーポッター、
そして最後はもちろんスターウォーズのセレクション。
メインテーマの演奏こそありませんでしたが、
王座の間とエンドタイトルは、ちょっと感動してしまいました。
もちろん終演後は、ブラボーの嵐に、スタンディングオベーション。
そして、まさかないと思っていたアンコールが2曲もあって、
その後にすでにローカルニュースでも映像がありましたが、
総監督の小澤征爾さんが車いすに乗って登場。
この時点で、会場内はスタンディングオベーションと
割れんばかりの拍手。会場後部に設置されたカメラの前に多くの方が立っていたので、
映像が少し見にくいほどでした。
さすがに、スクリーンコンサート会場で立ち上がった人はいませんでしたが、
会場内も割れんばかりの拍手でした。
そして、なんと小澤さんがまだ舞台上におられるのに、
3曲目のアンコール曲、インペリアルマーチが。
小澤さん、マスクをされていたので、表情はよく分かりませんでしたが、
感無量、といった雰囲気が画面から伝わってきました。
結局、今年はオーケストラコンサートのAプログラムとBプログラムの
両方を聴くことが出来ましたが、
セイジ・オザワ松本フェスティバルが素晴らしいのは、
町中が音楽一色に塗り替えられる、あの雰囲気。
そして、改めて気づかされたのですが、国際的な演奏家とともに、
若手の演奏者が混じって演奏されていること。
おそらくは、若手の演奏家を育成する、というのが
総監督の小澤さんが目指されたことなのだと思います。
オーケストラコンサート以外にも、子供のための演奏会などが開かれているのも、
時代の音楽をになう人を育成したい、という理念からでしょう。
小澤さんが指揮台で実際に指揮することがなくなって、だいぶ経ちますが、
その理念、と言ったものはきっと続いていくのだろうと言うことを、
今年のコンサートの盛り上がりから実感しました。
来年も、是非機会があれば、聴きに行きたいと思います。
あ~思い出しながら書いたのですが、
当初書こうと思った結論になったかどうか・・・
ちょっと長文になりましたが、最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
次の目標400万アクセスに向けて、
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セイジ・オザワ松本フェスティバルのオーケストラコンサートBプログラムの
スクリーンコンサートに応募してみたら、なんと当たってしまったのです!

今年のオーケストラコンサートBプログラムは、
オールジョン・ウィリアムズプログラム。
しかも、ジョン・ウィリアムズ本人が30年ぶりに来日して、
指揮をするというのです!
なので、セイジ・オザワ松本フェスティバルのチケットとしては
異例の全面抽選制。
もちろん応募しましたが、あえなくはずれてしまいました。
聞くところによると、なんと14倍だったそうです。
そりゃ当たらないですよね。
先日もご紹介したとおり、Aプログラムは無事チケットを確保できたので、
まあ、仕方がないやとあきらめていたのですが、
急遽スクリーンコンサートを開催するというので、
それでも良いから、と応募したら、めでたく当選したのでした。
何でも応募してみるものです。
で、10時半開場だというので、我が家を8時半に出発。
無事10時過ぎに会場に到着しました。
ちなみに会場は、今までのキッセイ文化ホールではなく、
まつもと市民芸術館。
ここは演劇での利用が多くて、あまり縁がなくて
一度も行ったことがなかったのですが、
7月の日本経済新聞の私の履歴書を執筆していた
建築家の伊東豊雄さんの設計。
このまつもと市民芸術館の話も出ていたので、
是非入ってみたいと思っていました。
その意味でも、当たって良かったです。
前は何度か通っていて、変わった建物だなぁと思っていたのですが、
内部もなかなか斬新です。
私の履歴書にも出ていましたが、入口を入ると、
曲線になった緩やかなスロープが続いています。

そして、メインホールは馬蹄形で、4層のバルコニー席が
ぐるっと取り囲む作り。

キャパも大きくて、1800名も入るそうです。

しかし、松本市はすごいですね。
キッセイ文化ホールの他に、この市民芸術館、
そしてセイジ・オザワ松本フェスティバルの演奏会の会場でもある
ハーモニーホールという、パイプオルガン完備の音楽専用ホールもあります。
松本市を表す言葉に「岳都」「学都」そして「楽都」というのがありますが、
さすがは楽都の名にふさわしい充実ぶりです。
で、スクリーンコンサートですが、
土曜日に開催されたBプログラムを、休憩時間を切ったぐらいで
カーテンコールまでほぼノーカットで演奏。
先日のAプログラムは後半合唱団が入っていたのですが、
ジョン・ウィリアムズの作品は、いずれも4巻編成の大規模な作品なので、
Aプログラムで合唱団が入っていた場所までぎっしりと団員が並んでいます。
プログラムは、前半がAプログラムを指揮したドゥネーブの指揮で
後半がジョン・ウィリアムズの指揮。
1曲目は、天皇陛下と皇后陛下ご成婚を記念して作曲された
雅の鐘からスタート。
その後、遙かなる大地への組曲、E.Tなど、
おなじみの曲が続きますが、
ジョン・ウィリアムズの作品はとにかくオーケストラが良く鳴る作品が多い。
E.Tは以前自分でも演奏した経験がありますが、
どの曲も、金管楽器がフル回転。
金管経験者なら、良くお分かりかと思いますが、
途中から唇がプルプルしそうな曲ばかりです。
知人はアンメルツをあごやほほに塗りながら演奏していました。
高音域や細かい旋律を吹いたりすると、
口の周りが結構筋肉痛になるんですよ。
今回、スクリーンコンサートで結構演奏者の方がアップで映っていることもあって
さしものSKOのヴィルトーゾ軍団の方々も、結構大変そうでした。
でも、そこはさすがにSKO。
輝かしい管楽器と、重厚な弦楽器によるE.Tのテーマは最高でした。
本番では休憩が入ったそうですが、
スクリーンコンサートでは続けざまに後半へ。
いよいよジョン・ウィリアムズの登場です。
子供の頃から知っている作曲家なので、
いったい何歳なのかと思ったら、なんと91歳だそうです。
欧米人としては、ずいぶんご長寿ですね。
足元は少し危うげでしたが、矍鑠とした指揮ぶり。
往年の朝比奈隆さんを見るようです。
スーパーマンのテーマに始まり、ハリーポッター、
そして最後はもちろんスターウォーズのセレクション。
メインテーマの演奏こそありませんでしたが、
王座の間とエンドタイトルは、ちょっと感動してしまいました。
もちろん終演後は、ブラボーの嵐に、スタンディングオベーション。
そして、まさかないと思っていたアンコールが2曲もあって、
その後にすでにローカルニュースでも映像がありましたが、
総監督の小澤征爾さんが車いすに乗って登場。
この時点で、会場内はスタンディングオベーションと
割れんばかりの拍手。会場後部に設置されたカメラの前に多くの方が立っていたので、
映像が少し見にくいほどでした。
さすがに、スクリーンコンサート会場で立ち上がった人はいませんでしたが、
会場内も割れんばかりの拍手でした。
そして、なんと小澤さんがまだ舞台上におられるのに、
3曲目のアンコール曲、インペリアルマーチが。
小澤さん、マスクをされていたので、表情はよく分かりませんでしたが、
感無量、といった雰囲気が画面から伝わってきました。
結局、今年はオーケストラコンサートのAプログラムとBプログラムの
両方を聴くことが出来ましたが、
セイジ・オザワ松本フェスティバルが素晴らしいのは、
町中が音楽一色に塗り替えられる、あの雰囲気。
そして、改めて気づかされたのですが、国際的な演奏家とともに、
若手の演奏者が混じって演奏されていること。
おそらくは、若手の演奏家を育成する、というのが
総監督の小澤さんが目指されたことなのだと思います。
オーケストラコンサート以外にも、子供のための演奏会などが開かれているのも、
時代の音楽をになう人を育成したい、という理念からでしょう。
小澤さんが指揮台で実際に指揮することがなくなって、だいぶ経ちますが、
その理念、と言ったものはきっと続いていくのだろうと言うことを、
今年のコンサートの盛り上がりから実感しました。
来年も、是非機会があれば、聴きに行きたいと思います。
あ~思い出しながら書いたのですが、
当初書こうと思った結論になったかどうか・・・
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ありがとうございました。
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