FC2ブログ

群響第562回定期演奏会の「我が祖国」が素晴らしい演奏でした

昨日は、仕事のあとこちらへ。

20201017-1.jpg

高崎駅東口に、昨年こけら落としとなった高崎芸術劇場です。
そう、ここに行ったと言うことは、久しぶりのコンサート。
待ちに待った、群馬交響楽団の定期演奏会です。

思えば、昨年末に大賀ホールのメサイアに行って以来、
予定していたコンサートはコロナ禍の拡大で、軒並み中止に。
今年は、2/29に高崎芸術劇場で開催予定だった
群馬交響楽団555回定期のマーラー「復活」、
大賀ホール春の音楽祭のベートーヴェン「第九」、
そして群響560回定期のブラームスの1番に行く予定で、
何れもチケットを押さえていたのですが、すべて中止。
特に560回定期のブラ1は、小林研一郎さんの指揮だったので、
炎のコバケンのブラ1が聴けると、特に楽しみにしていたのですが、
本当に残念です。

で、今回の第562回定期。
長く群響の常任指揮者を務め、現在は名誉指揮者の
高関健さんの指揮で、スメタナの連作交響詩「我が祖国」全曲という
これまた絶対に聴きたいプログラム。
夏頃から、徐々に演奏会が再開されていたので、
お願いだからコロナ禍が再拡大して、中止にならないように、
と祈っていたのですが、祈りが通じたのか、無事開催となったのです。

コンサートは開催になったものの、コロナ対策は万全。
まず最初に、ホームページからダウンロードして、
健康申告シートを持参しなければいけません。
もちろん、会場でも記入可能なのですが、
これを提出しないと、会場には入れてくれません。
そして、入口では検温。

20201017-3.jpg

さらに、ホール内は席が一つ飛ばしで販売されているので、
要は定員の半分しか入館できないようになっています。
高崎芸術劇場大ホールの定員は2030名(多い!)だそうなので、
その半分で1000席ぐらいが入場する感じでしょうか。
ホール内も、あちこちに消毒液がおかれ、対策は万全。
しかも、事前に「ブラヴォー」禁止や、会場内での会話は
最小限に、などのお達しが出ていました。
対策は万全です。

しかし、今回待ちに待った高崎芸術劇場初入館なのですが、
中はとても立派です。

20201017-4.jpg

大ホールの入口は2階なのですが、その上に小ホールなどがあるようで
うねうねとエスカレーターが伸びているのは、池袋の東京芸術劇場みたいです。
あそこはもっと高層階にホールがありますけどね。

開発が進む高崎駅東口にありますが、敷地がそれほど広くないのか、
立派ながらもホワイエはやや狭め。
入口を入ったら、いきなりホールの入口、と言う感じです。

20201017-5.jpg

ちょうど上の写真あたりが営業していれば
喫茶コーナーがある場所なのですが、
今回はコロナ禍のためか、営業していませんでした。
もし営業していて、フルに観客が入ったら
ちょっとごった返すかもしれませんね。
このあたりは、上田のサントミューゼの方が広々していて
良いですね。

ホールの中は写真でご紹介できないのですが、
さすがは2030名も入る巨大ホール。
空間が広々しています。
舞台も広い!周りの壁が、結構赤みの強い木材で覆われているので、
なんだかとても派手な感じがします。
そして、最近のホールのはやりなのでしょうか。
舞台の上の天井が非常に高い。
どのように響くのか、とても楽しみです。

さて、今回のプログラムのスメタナ作曲の「我が祖国」、
演奏時間15分ぐらいの交響詩6曲で構成されているので、
連作交響詩と呼ばれています。
2曲目が有名な「モルダウ」なのですが、
私が好きなのは5曲目の「ターボル」と6曲目、終曲の「ブラニーク」。
新幹線の通勤時のBGMにもかなりの頻度でこの2曲を聴いています。

私の好きな演奏は、少し旧い録音ですが、
チェコの巨匠ラファエル・クーベリック指揮シカゴ交響楽団の我が祖国




クーベリックは、チェコが共産化されたことで長らく海外に亡命していたのですが、
その中でも最も旧いのではないかと思われる録音です。
輝かしいシカゴ交響楽団の響きと、全盛期のクーベリックのドライブ感があふれる演奏で、
個人的には愛聴盤です。

20201017-6.jpg

さて、今回の高関・群響の演奏はどうなるか、楽しみに聴いたのですが、
結論から申し上げると、本当に素晴らしかった!感動しました。
この曲は、輝かしい管楽器と分厚い弦楽器の響きが必要な曲なのですが、
前半の3曲、少し弦楽器の厚みが足らないかな、と思ったので、
幕間の休憩でちょっと伺ってみたら、
やはりコロナ禍の影響で、少し人数を絞っているようなのです。
なら、仕方がないですね。
でも、とりわけ分厚い響きが必要な私の好きな後半の2曲は、
輝かしい管楽器に負けない、重低音が鳴り響いていました。

高崎芸術劇場、非常に音響が良い。
特にいままで群馬音楽センターの時には
強奏の時に音が混濁してしまう気がしていたのですが、
高崎芸術劇場は非常にクリアに聞こえます。
やはり、ホールで聴くオーケストラのコンサートは、
ホール全体が鳴り響き、身体全体で感じることが出来るのが
電車の中でイヤフォンを通して聴く音楽とは全く異なります。
久しぶりのこの体験に、感動しました。

先ほどもご紹介した、クーベリックは、ベルリンの壁崩壊による東欧民主化のあと、
チェコに戻り、チェコの音楽祭として有名な1990年のプラハの春音楽祭で
この曲を演奏したのですが、
すでにかなり衰えながらも、久しぶりに祖国に戻った情熱的な演奏で、
聴衆を熱狂の渦に巻き込みました。
これは、CDにも残されていますね。




群響の演奏が素晴らしかったことで、
この曲が持つエネルギーの強さに加え、
上記のクーベリックのプラハの春でのエピソードが
コロナ禍の中で、大好きな音楽を久しぶりに聴けたことの感動にも
シンクロしてしまって、
なんだか最後のブラニークを聞きながら、ちょっと感極まってしまいました。

やはり、音楽は素晴らしい。
音楽の持つ力は、無限です。
ちなみに、明日は同じプログラムで上田のサントミューゼで演奏会があるそうですよ。
お近くの方は、これは行かない手はありません。
きっと、当日券もあるのかな?
なかったらごめんなさいですが、
お時間があったら是非行ってみてください。

あ~音楽の話になるとますます話が長くなって
申し訳ありません。
最後までおつきあい頂いて、ありがとうございました。


次の目標300万アクセスに向けて、
本日も盛大にポチッとよろしくお願いいたします!


長野県ランキング

にほんブログ村 住まいブログ ログハウスへ
にほんブログ村
関連記事

テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報

コメントの投稿

非公開コメント

アクセス数
プロフィール

svetla

Author:svetla
出身:東京都
現住所:長野県北佐久郡軽井沢町
将来家を建てるならばログハウスと、以前から夢見ていましたが、2007年2月に念願かない、軽井沢のとある森の中にログハウスを建て東京から移住しました。夢を実現した文字通りの「ドリームハウス」から、東京まで新幹線通勤中。自然に囲まれた森の中で、楽しい軽井沢生活実践中です。

カレンダー
10 | 2023/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
最新のブログ記事
最新のコメント
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
Bookmarks
高原都市開発
軽井沢別荘navi
かえるのひとりごと
けろけろキッチン
CABOT COVE
軽井沢に暮らす ~遊楽美感~
ライフプラス
Hotchpotch-Soup
QRコード
QR