長野県立美術館、東京藝術大学スーパークローン文化財展
昨日は家で掃除などをしていたのですが、
今日はこちらに行ってきました。

先日新装なった、長野県信濃美術館改め、
長野県立美術館です。
ここで、開館記念の展覧会として、
東京藝術大学スーパークローン文化財展というのをやっており、
来週までの会期なので、行ってみることにしたのです。
本当は、もう少し感染状況が落ち着いてから行きたかったのですが、
来週はすでにいろいろ所用が入っていて行かれないし、
今日しか行くチャンスがなかったので、
感染防止対策を徹底して、行ってみることにしたのです。
しかし、ずいぶん雰囲気が変わりましたね。

前の信濃美術館の建物も雰囲気がある建物でしたが、
今回のはいかにも平成・令和の建築物という感じです。
一方、別館だった東山魁夷館はこんな感じの建物でした。

以前の建物は双方の建物の雰囲気がずいぶん違う感じでしたが、
本館に当たる、今回の新築棟と、元々あった東山魁夷館を結ぶ通路は
こんな感じになり、一体化した感じです。

さて、肝心の展覧会ですが、その名の通り、
東京藝術大学が最新のデジタル技術を使って、
バーミヤン遺跡やキジル千仏洞、敦煌莫高窟など
シルクロードに点在する仏教美術のクローンを作成し、展示しています。
その、シルクロードの終点と言えば、奈良。
今回最大の呼び物の展示物は、その奈良にある世界遺産、
法隆寺金堂の釈迦三尊像と壁画をクローンで復原したことです。

あ、そもそもクローンなので撮影オッケーです。
さらに、この釈迦三尊像を、製作当初の姿を想像して復原したのが、
こちらです。

私も何度か法隆寺は行っていますが、
何しろ1400年以上前の建物ですから、堂内は暗く、
上の写真のように赤銅色の釈迦三尊像を暗い堂内で拝んだものですが、
創建当初の釈迦三尊像は、まさに金堂の名の通り、
光り輝く仏様が鎮座していたのですね。
光背の裏側に回ると、銘文までが復原されています。
よく見ると、有名な止利仏師作みたいなことが、ちゃんと書かれていますよ。
火事で焼失した金堂壁画は、なんとインクジェットで復原されていました。


この法隆寺金堂のクローンは広々した展示室でしたが、
他の展示は、本当に石窟を復原しているものもあって、
ちょっと中が密に。
一応、入口で前の方が見終わるまで、中に入らずに待っていたのですが、
後から後からずかずか入られてしまう。
みなさん、ちょっと無防備ですよ。
なので、あまりゆっくり見られなかったのですが、
幸い、一度現地に行ってみたかった敦煌の莫高窟だけは
中に入って、写真を撮ることが出来ました。

このほか、タリバンに破壊されたアフガニスタンのバーミヤン遺跡の
石窟の壁画も復原されていましたが、
法隆寺金堂壁画や、爆破されたバーミヤン遺跡の壁画など、
二度と見ることが出来ない作品や気候変動などにより劣化が進み、
本物はなかなか見ることが出来ない美術品を、
こうしてデジタル技術で復原して展示することで
その価値を再認識することが出来る、と言うことも
この展覧会のテーマの一つだそうです。
もう少しゆっくり見たかったですが、
なかなか良い展覧会でした。
今回は東山魁夷館と共通券を買ったので、
東山魁夷館に移動する前に、屋上のテラスに上がってみました。

広々とした屋上デッキにはカフェもあって、
くつろげるようになっています。
そして、正面には国宝善光寺本堂が。

この美術館、やはりロケーションとしては最高ですね。
東山魁夷館では、なんと今回は名作中の名作が公開中。
有名な「緑響く」の本物は初めて、円山公園の桜を描いた「花明り」の本物は
久しぶりに見ることが出来ました。
残念ながら、今回我々が見た第一期はあさってで終わりで、
そのあとは第二期になるので、展示物が入れ替えになるようです。
ちなみに、クローン文化財展は6日までです。
みたい方はお早めに。
美術館を出たら、やはり善光寺を素通りして帰るわけには行きません。
半年が終わるので、来月末にはまた参拝に来ますが、
今回も本堂に参拝しておきました。

しかし、5月も明日で終わりですね。
いよいよ次の週末あたりから、雨のシーズンかな。
どうかほどほどにと、御祈願してきました。
次の目標400万アクセスに向けて、
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先日新装なった、長野県信濃美術館改め、
長野県立美術館です。
ここで、開館記念の展覧会として、
東京藝術大学スーパークローン文化財展というのをやっており、
来週までの会期なので、行ってみることにしたのです。
本当は、もう少し感染状況が落ち着いてから行きたかったのですが、
来週はすでにいろいろ所用が入っていて行かれないし、
今日しか行くチャンスがなかったので、
感染防止対策を徹底して、行ってみることにしたのです。
しかし、ずいぶん雰囲気が変わりましたね。

前の信濃美術館の建物も雰囲気がある建物でしたが、
今回のはいかにも平成・令和の建築物という感じです。
一方、別館だった東山魁夷館はこんな感じの建物でした。

以前の建物は双方の建物の雰囲気がずいぶん違う感じでしたが、
本館に当たる、今回の新築棟と、元々あった東山魁夷館を結ぶ通路は
こんな感じになり、一体化した感じです。

さて、肝心の展覧会ですが、その名の通り、
東京藝術大学が最新のデジタル技術を使って、
バーミヤン遺跡やキジル千仏洞、敦煌莫高窟など
シルクロードに点在する仏教美術のクローンを作成し、展示しています。
その、シルクロードの終点と言えば、奈良。
今回最大の呼び物の展示物は、その奈良にある世界遺産、
法隆寺金堂の釈迦三尊像と壁画をクローンで復原したことです。

あ、そもそもクローンなので撮影オッケーです。
さらに、この釈迦三尊像を、製作当初の姿を想像して復原したのが、
こちらです。

私も何度か法隆寺は行っていますが、
何しろ1400年以上前の建物ですから、堂内は暗く、
上の写真のように赤銅色の釈迦三尊像を暗い堂内で拝んだものですが、
創建当初の釈迦三尊像は、まさに金堂の名の通り、
光り輝く仏様が鎮座していたのですね。
光背の裏側に回ると、銘文までが復原されています。
よく見ると、有名な止利仏師作みたいなことが、ちゃんと書かれていますよ。
火事で焼失した金堂壁画は、なんとインクジェットで復原されていました。


この法隆寺金堂のクローンは広々した展示室でしたが、
他の展示は、本当に石窟を復原しているものもあって、
ちょっと中が密に。
一応、入口で前の方が見終わるまで、中に入らずに待っていたのですが、
後から後からずかずか入られてしまう。
みなさん、ちょっと無防備ですよ。
なので、あまりゆっくり見られなかったのですが、
幸い、一度現地に行ってみたかった敦煌の莫高窟だけは
中に入って、写真を撮ることが出来ました。

このほか、タリバンに破壊されたアフガニスタンのバーミヤン遺跡の
石窟の壁画も復原されていましたが、
法隆寺金堂壁画や、爆破されたバーミヤン遺跡の壁画など、
二度と見ることが出来ない作品や気候変動などにより劣化が進み、
本物はなかなか見ることが出来ない美術品を、
こうしてデジタル技術で復原して展示することで
その価値を再認識することが出来る、と言うことも
この展覧会のテーマの一つだそうです。
もう少しゆっくり見たかったですが、
なかなか良い展覧会でした。
今回は東山魁夷館と共通券を買ったので、
東山魁夷館に移動する前に、屋上のテラスに上がってみました。

広々とした屋上デッキにはカフェもあって、
くつろげるようになっています。
そして、正面には国宝善光寺本堂が。

この美術館、やはりロケーションとしては最高ですね。
東山魁夷館では、なんと今回は名作中の名作が公開中。
有名な「緑響く」の本物は初めて、円山公園の桜を描いた「花明り」の本物は
久しぶりに見ることが出来ました。
残念ながら、今回我々が見た第一期はあさってで終わりで、
そのあとは第二期になるので、展示物が入れ替えになるようです。
ちなみに、クローン文化財展は6日までです。
みたい方はお早めに。
美術館を出たら、やはり善光寺を素通りして帰るわけには行きません。
半年が終わるので、来月末にはまた参拝に来ますが、
今回も本堂に参拝しておきました。

しかし、5月も明日で終わりですね。
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